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アンサーソン

おひとついかが

まだ続くよ年末の話

年末に2年くらい会ってなかった知人に会ったのね。

引っ越しの連絡を一応しておくかーとハガキを出したら返信もハガキで来て(お互い手紙好き)「実は今妊婦だ」と衝撃のニュースがあり、なのでとりあえず酒抜きで昼飯でも食べながら忘年会しようぜという話になって会ってきたのだった。

もう3年くらい前の話になるのだが、その知人と呑んだ折「子供欲しいとかあるのか」という話になり「排卵検査とかそういうのしてまで…とは思うけどまあ欲しくないこともないかなあ、自然にできればいいかなと思っているけどレスだからムリだな」ということを聞かされ、そういう言い方でそういう状況に甘んじているのであれば本気で欲しいと思っているわけではないのだなと勝手に思っていた。

が、会って話を聞いたら結構ガチで妊活というヤツに取り組んだらしく、そういったものの知識が私に著しくなかったこともあって驚くことの連続だったため(あと個人的に面白かったため)、備忘録的に書き記しておこうかなと思う。

 

まずスタートはレスの克服。知人夫と知人は学生時代から続いているお付き合いからの結婚で、結婚後一度もしていない!(私もうろ覚えだが結婚10年弱かと思われる。5年以上は経っている)という。そこで、環境をまず変えようという話になり、家の近場の安いホテルを探して(先々通い詰めることを考慮したそうだ)何軒も行ってみた。しかしお互いやる気がどうしても出ない。顔見えちゃうとお前だからなーとお互いに思ってしまう。じゃあ顔を隠してやってみるか、と枕で顔を隠しつつことに及ぶ、という方法で半年ほど頑張ってみたができない。病院へ行った方がいいんじゃないのかという話になり、病院へ行ってみることにした。

何も考えず近所の産婦人科へ赴いたところ、そこが不妊治療で割と有名な産婦人科だったらしく、なにやら延々待たされる。漸く自分の検査及び夫の検査をし、結果を聞きに行ったら「おめーもダメだがおめーの夫もダメだ」(意訳)と衝撃の事実を知らされる。更に「ウチじゃ手に負えねー。もっとデカイ病院紹介してやるからそっち行け」(意訳)と紹介状を貰う。

ここから不妊治療のスタート。デカイ病院に暫く通院するものの、そこが全国的に有名な不妊治療の病院だったそうで、完全予約制にも関わらず夜中に12時に診察が始まるなんていうこともザラで精神的にも肉体的にもしんどくなる。知人夫ももっと遠い男性不妊専門の病院に3ヵ月ほど通っていたがしんどくなって転院を申し出る。もう少し近いところで探すと、その有名な病院に勤務していた医者が立ち上げた不妊治療専門院が近場にあることを知り、夫婦ともどもそちらに通い始め、半年ほどで妊娠と相成ったとのこと。

 

大前提として断っておくが、私は不妊治療が具体的にどういったものなのか、知人に話を聞くまで全く知らなかった(ので、以降「そんなことも知らないのかよ!」って発言をすると思うが適当に流してくれ)。

勝手に「人工授精とかそういうのは最後の手段みたいな感じなんじゃねえの」と思っていたら、そうではないと。不妊治療=人工授精だと。えっそうなの!?と驚いている間もなく、「薬とか何種類も飲むんだよー。何日前からこの薬飲んで、当日はこうやってこの時間に来い、みたいなのが細かく決められて、そこまで何度もやってもできないから心折れそうになるんだよ」というような主旨の話を聞かされ、ああそれで精神的にも肉体的にも(あと経済的にも)辛いというのかーと初めて合点がいった。更にこの知人の場合、色々と条件が悪い(前述のように「おめーもダメだがおめーの夫もダメだ」ったからだと思われる)そうで、通常よりも早く段階を進めていかねばならず(よくわからないが何段階かあるそうだ。第一段階がダメなら第二、それもダメなら第三、というふうに進んでいくらしい)、最終段階に突入したら見事にできて、医者にも驚かれたと言っていた。これでダメなら体外受精をする、というところだったらしい。体外受精とか…どんだけかかるんだろうね…(金額的にも肉体的な負担も)。

 

しかし大変だな不妊治療…。会社の健診の前夜に絶食したり検便とか検尿だけでめんどくせええええええ!と思っててゴメンと思った。

 

私の超個人的な話。どこかで書いた気もするけど(書いてないかもしれない)、私たぶん産めないほうの人間なのね。たぶん、というのは検査したわけではないから。基礎体温をつけているのだけど舌下なのに平熱も35.5℃くらいしかなくて低いし、グラフの推移からいって黄体機能不全があると思われ(基礎体温は子供持つ気があってもなくてもつけてると便利。月のものが今日来るなーとわかったり(わからないこともあるが)、婦人科のトラブルで病院に行くときも基礎体温がどうだったと話したりすると色々わかることがあるらしいんで、つけてない人もつけること考えてみるといいかもしれんよ)なによりも医者に驚かれるくらい貧血が酷くて定期的に通院しているし、万に一つできたとしてもちゃんと育たないだろうとしか思えないんだよね(そういえば貧血治療でそろそろ医者行かなきゃいけないのに行ってないわ)。でも私は特に子供そんなに欲しいとは思っていなかったし、今も欲しいとは思っていないし、自分がちゃんと子供を育てられるような人間ではないと思っていて、しかしオットは普通に結婚して普通に子供持って、というのを理想としていたような人だから、子供欲しいなら一回検査する?と聞いてみた。年齢的なリミットもあるしねと。そうしたら「子供はいてもいいしいなくてもいい」と言うので、そうかじゃあ検査しないね、というところに落ち着き、結局「産めない方の人間『かもしれない』」というところで留まっている(けれどこれまでできていないのだからやっぱりできないのだと思う)。

私自身が結婚に興味なさすぎて知らなかったことなのだけど、ネット見てると結婚→夫婦→子供、って流れを当然と捉えてる人が凄く多いじゃない?まとめサイトなんかの結婚したくないんだけどー的な記事中でも「嫁と子供いるの幸せ!結婚できるならしろ!」みたいな書き込みをよく見るんで「え、みんな結婚したら子供作るって普通に思ってるのか!」と驚いたんだね。イヤ違った、そう思ってる人も沢山いるだろうけどそう思ってない人も沢山いると思ってたら意外とそうじゃないってわかったというか。結婚のメリットデメリットの話なんかでも「子供かわいいのは最大のメリット」ってあったり。子供持つ/持たないって半々くらいかなと思ってたけどたぶんこれ違う…!と思ったんだね。それで、この先オットが「やっぱ子供欲しい」と言い出したりしたら、子供できないって充分な離婚理由にもなるし、そりゃあもう私が子供作れないなら残念だけど離婚するしかないわなーとは思っている。

 

そんな事情もあって私は妊活だの不妊治療だのについて非常に疎かったのだけれど、今回この知人が不妊治療をしていたことによって、ふわふわと「なんかよく知らないけど大変らしい」と思っていたことが具体的に「なにそれすげー大変」に変わったのだった。

 

 

知人男性(45歳くらい、奥さん40歳、結婚2年目くらい)が「芸能人とか普通に出産してるし子供できるっしょ」と以前からよく言っていて、いやあの芸能人とは状況が(特に経済状況が)違うでしょ、赤ちゃんできたとしたって万全の医療体制を整えられるわけじゃないでしょ、もしかすると母胎も危ないっすよ!?と思っていたりするが言っていない。最初(結婚当初)に「いやそれ自然妊娠は結構大変なんじゃないですかね」と言ってみたが無駄たっだのでもう言うつもりはない。当時のこれだけ妊娠出産の話に疎かった私でさえも「いやそれ難しいんじゃ…」と思っていたくらいのことなのに、高齢出産が如何に難しいか知らない男性が割と多くて驚く。

それとは別の、11歳上のアラフォー女性を妻に持つ知人男性(28歳)がいて、先日会ったときその彼が「妊活始めたんですよー」と言っていた。そのときは「そうなんだー」程度にしか思っていなかったのだがその後、私は不妊治療を受けていた前述の知人女性の話を聞いて(女性が30代半ばを過ぎたらもう普通にはできないと思っていたほうがいいらしい。不妊治療の専門医が言っているのだから少し極端な物言いかもしれないし、勿論自然妊娠できる人も沢山いるのだろうが)「いやお前ら既にもっと焦らなきゃいけない局面に来てるんじゃないの」と考えを新たにしたのだけれど、デリケートな話なので私がそう思っていることを伝えるべきではないのかな…と思ったりもしている。私に話していないだけで不妊治療したりしてるのかもしれないし、その辺は踏み込んではいけない領域な気もする。

 

私みたいに産めない(かもしれない)ほうの人もいれば、産みたくて頑張ってるけど結果の出ない人もいれば、一方で欲しくないのに出来ちゃう人もいたり、妊娠出産の話題って本当にデリケートすぎてそうそう触れられない雰囲気があるよね。

それでも子供欲しい!と思ってる人はやっぱり沢山いるんだろうし、欲しい人の元にはちゃんと赤ちゃんが来てくれるといいのになあと思ってやまない。