アンサーソン

おひとついかが

プリン魔神

お久しぶりです。ma-fuyuです。

9月中旬に無事会社を辞められ、それから暫くフワフワしながら文鳥と遊びながら生活していた。イヤ職安行かなきゃ就活しなきゃで本当はフワフワしている場合ではないのだが、頑張ったしちょっと休みてえよとオットに話し、フワフワしてても特にお咎めも受けずにひたすら毎日フワフワしたりグゥグゥしたりしていた。主にグゥグゥかもしれない。みんな、無職だと収入が無くなるけどいつでもグゥグゥできるよ!収入を確保してからグゥグゥしようね!

以前から「家にずっといたら2日で飽きるわ」と言っていた私なのだが、今は文鳥もいるしたぶんそんなにすぐには飽きないだろうと高をくくっていたものの、2週間も家にいてフワフワだのグゥグゥだの、まあそんなのはどっちでもいいんだけどとにかくしていたら飽きたんだよね。そりゃ飽きるよね流石に。やることあったって飽きるよ。

そこで、誘われていた飲み会があったので「ちょっと行ってくるわ」つって、一人で結構離れたところに呑みに行ったんですよ、観光も兼ねて。

 

詳細は割愛するけれども、端的にいうと飲み会でたまたま二人になったタイミングで誘われたんだよね。相手も既婚者で、要するに浮気で。フリンで。

 

基本的にモテずに生きてきた人間で、「浮気マジねーわ」と言っていたし思っているのだけれども、誰かとお付き合いをしているときに他の人に誘われるってことが今までなかったからわかんないんだよね。どんだけモテねーんだって話だけれども。

(余談だが自分がフリーのときに「2番手如何ですか」的なお誘いを受けたことは結構ある。彼女のいる人に言い寄られたの意。不本意ではあるが、なんか2番手的な容姿とか雰囲気を持ってしまっているのかも知れない。またはすぐやれそうに見えるとかそういうことだろうか。やらねーよ?なんで尻軽そうに見えてるのかはわからないが、お前らが思っているより身持ちは堅いよ?)

人って自分が事前に想像していたのと全く違う行動を取ることがあるじゃないですか。だから、お付き合いをしている男性のいる状態で、「ちょっといいな」くらいに思っている人に誘われたら私はどうするんだろう?という想像…というか妄想をしたときに、イヤー無理ですわいたしませんわ、と思うけれども、実際にだよ、実際にそういうシチュエーションになったときの自分の身持ちはどうなんだ?という疑問はずっとあって、イマイチ自分を信用しきれていなかったんだよね、このシチュエーションに於いては。

勿論そのときの彼氏やオットを傷つけたくないという気持ちもあり、かつ面倒臭いことになるのは火を見るより明らかなので、そこは回避するであろう、私もそこまでバカじゃないだろう、と思ったりもするのだけれど、その一方で自分の性欲に負けちゃうんじゃないの?流されちゃうんじゃないの?私は自分が思っているよりずっともっとバカかもしれないよ?と思ったりもしていたのよ。

 

結局お断りしたというか、呑んでいて理解が追いつかず「あれこの人なに言ってるんだろう?」と思考を整理して真意を推し量っている最中に別の人が来たのでその話はそこで中断され、飲み会が終わったあとで「いやあれはどう捉えても『俺と性交しませんか』っていう誘いにしかなっていないよな」と冷静に判断できるようになって、そこからこのことについてずっと考えている。

 

思考があっちこっちに行ってしまって色んなことを考えたのだけれど、まず最初に「俺とセックスしませんか」って、イヤこのまま直接こう言ったわけではないのだけれど、どう考えたってお手合わせしませんかって主旨で誘われたから、それを言うのって物凄く恥ずかしくない?と思ったのね。お酒入ってるっていったって恥ずかしくない?恥ずかしいよね。恋人とか夫婦間なら別に恥ずかしくても言っちゃえるかもしれないけれど、そういう関係じゃなかった相手にいきなり「セックスしませんか」って普通に考えておかしいじゃん。めっちゃ恥ずかしいじゃん。だから、これ言ってきたのすげーなってまず思った。

一般的なフリー同士の「これからお付き合いを始めたい」って状況下だったら、まあそのなんだ、行き先にはそりゃあお手合わせもあるだろうけれど、こう、なんていうの、オブラートじゃないけれども「そこが第一の目的ではありませんよ」ってことで話が進むわけじゃないですか。とりあえず一緒にお出かけしてみてお互い様子見しませんか的な。お互い様子見してお互い感じがよかったらお付き合いということで恋人同士になりましょう的な。そんで恋人同士になったらお手合わせしてみましょう的な。順番はこの限りではないけれど、一応そういう手順を踏んで行きましょうよ、っていう大前提があるじゃないですか。

でもなんかその王道プロセスを全部吹っ飛ばして「セックスしましょう」ってことになるんだなー不倫ってすげーなと思った。世の中の不倫してる人たちってこうやって「今俺の(私の)性欲はお前に向いているんだぜ」という表明をする場面を前述の手順を踏まずにやってのけているということなのだろうから、なんかもう本当に凄い。恥ずかし凄い。だってそこには性欲しかないですよって言ってるんだよ?フリーの人同士と違ってその先もないんだもの。フリーの人同士がセックスから始まって恋人になるのとワケが違うんだもの。本当に性欲しかないんだもの。いやマジで恥ずかし凄い。性欲魔神じゃん。

 

というのもね、観光して飲み会行って翌日また観光して帰って来たのだけれど、その帰路でこの人(面倒なので以下Qさんとする)から来たLINEが当たり障りのない内容で「酔っ払った勢いで言ってそのこと忘れたのかも」と思ったんで、私も当たり障りのない返信をしていたんだよ。それでしばらくやりとりをしていたら「昨日は無茶を言って困らせてしまってたならすみません」というメッセージが来たんで「ああ覚えてたのか」と「手練れ感が凄かったので『Qさんはこうやってあっちにもこっちにもふーんそうかーなるほどー』と思いました笑」って軽めに返信をしたわけですよ。そうしたら「勘ぐりすぎです。ma-fuyuさんにしか言うてません。それだけ楽しかったってことです」というふうに返ってきたのね。「お前だけ」とか不倫の常套句だなー、この調子だと「妻とはもう離婚しようと思っている」とかも言っちゃうんだろうなーベタだなーと思いつつ、引っかかったのは「楽しかったってことです」のところ。まて、そのりくつはおかしい。

楽しかったらセックスしたくなるか?

楽しかったら普通「もっと話したい」とか「一緒に○○行きたい」とかそういう感じになるもんではないか?「楽しい」と「セックス」にはなんの関連性もないじゃん。いや「楽しいセックス」は世の中にあるかもしれないが、それとこの話とはまた別じゃん。

「この子といると楽しい!やりたいな!」

って思うの?ヘンじゃね?凄くヘンじゃね?

さっきも書いたが、色々話したり色んな場所に行ったりしていく中で、相手といると楽しいって気持ちが一緒にいたいとか好きって気持ちになって、触りたいとか抱きしめたいとかチューしたいとかセックスしたいとか思っていくのは全然おかしなことじゃないと思うんだ。でも、楽しい→セックスしようぜ!にはならないよね?その間の結構大事な過程をすっ飛ばしすぎだよね?

 

 

…あれ?ならないよね?もしかしてそう思うの私だけで、みんな「楽しい→よしセックスしようぜ!」ってなったりするの?私の考え方がなんか偏っていたりするのだろうか。ヤバイ、わからなくなってきた。

 

 

 

そのあと考えたのが、「え、そういうこと言うんだこの人マジか、ショック」ということ。

言い忘れていたが、私Qさんのこと割と好きなんだよ。最初に会ったときからこの人いいなーと思っていたんだよね。眼鏡だし(←眼鏡好き。眼鏡フェチという言葉があるが、前にTwitterか何かで「眼鏡そのものに欲情するのであれば眼鏡フェチで間違いないが、眼鏡をかけた人に欲情するのであればそれは単に『眼鏡を掛けた人が好き』なだけ」と書いてあったのを見てナルホドと思い、そこから眼鏡フェチという言葉は使わぬようにしている)、話していて面白いし。でもそのとき既に私もQさんも結婚していたので、特に私が押したり発展することもなく(当然だが)、人から「Qは○○のバイトの子たちに人気があるらしい」という話を聞けば「おお、Qさんのよさがわかる人がここに…!同志よ…!」と思ったし、それに対して「なんでQだよ、他にもいるじゃんw」という意見を聞けば「バカだな、Qさんのよさがわからないなんてお前はまだまだだな」と思ったりしていた。だからまあ、ファンみたいな感覚?

うん、ごめん、なんかキモかった。

でも他に言い方が浮かばない。どうこうなろうとは思わないけど好きっていう感じ。これ伝わっているのだろうか?ほら、既婚男性とかおじさんとかにも人気の女子社員みたいな子っているじゃない?今日は××ちゃんが社内にいるから早く仕事終わらせて帰社しようと思える相手とでもいうか。そういう感じに近いと思う、たぶん。いや知らんけど。

そんな感じで私はQさんが好きだったのだけれど、「そういうこと言うんだマジか」のあとで「ショック」とちょっと思ってから、いや、ショックっていうのともまた違うな…、この感情は何だろう…?と考えていて、先ほどなるほどそうかもしれんと思う感情が浮かんだ。

 

「残念」

 

残念は残念なのだが「えーQさんってそういうこと言う人だったのー!?信じられない!残念!」という意味ではない。

 

先にお断りしておくが、この先は生理的に受け付けない人もいるかもしれないから、「こういう内容はヤバイぞ…」と思う人は退出を推奨する。

 

 

 

 

帰りました?読めそうな人だけ着いてきましたか?ではいきましょう。

 

 

「『私が』残念」なんだよね。

オットがいるからできないわーじゃなく、あーこれ本当にしちゃったら好きになっちゃうわ、だからできないわ、残念、と思ってしまう「私が残念」。

性欲には負けなかったけれど、感情で負けているようだ。

誘われてどうするかについては確証が持てなかったけれど、しちゃったら私はQさんのことを本当に好きになっちゃうな、ということにはほぼ確証が持てるんだ、残念ながら。

そして私にはそんな環境下でオットと平然と暮らせる図太さというか賢しさはないし、そんな生活をするのはキツイし面倒臭い、そうなると私はたぶん離婚する。その後、下手したらQさんの職場に包丁を持って乗り込むくらいのことをしでかすかもしれない(ここも確証はないがやる可能性のほうが高い気がする。職場知ってるし)。それら全部をひっくるめて私という人間は本当に残念だなと思う。もうQさんどうこうという話ではなく、私個人の、私一人だけの問題なんだなあと思った。

 

この前ちゃんと返事をしていないし、あのノリだともしかするとまた誘われることもあるかもしれない。

でも、「する」って選択肢は皆無なんだよね。どう考えたっていい結果にはならない。

 

これがもし、「お手合わせしましょう」という話ではなく、「デートしましょう」とう話だったらどうだっただろう?と考え始めてから、どうだっただろう?といったってそうじゃないんだから考えても仕方ねーわと思い直した。だって性欲魔神だからこその今回のこの誘いだったんだもん。性欲魔神、こんなに私を混乱させやがってチキショウ。

 

 

予想外の様々なところに性欲魔神が潜んでいるようだということを今回学んだ。

みなさんも性欲魔神には気を付けなはれや!