アンサーソン

おひとついかが

ブコ

はてな

 

私が最初にはてなを知ったのはいつの頃だったかなんてもう思い出せないが、何かについてググった(何かが何かは失念)ときに、ブコメだけがヒットしてしまい、その肝心の「何か」についてはさっぱりわからなかったため「(はてなが)何をするためのサービスなのかさっぱりわからない…」という印象を持っていた期間が物凄く長かった。おそらく5〜6年はその状態だったように思う。

ちなみにこの「ブコメだけがヒット」は、ブコメを自分でも書き込むようになってから「ああ、あれは…これだったのか…」と思い出しただけのことで、その当時は表示されたそれが一体なんなのかすらよくわかっていなかった。

その5〜6年の間に、理系大学生からエンジニアになった知人が「最近ははてなとかよく見てます」と言っていたこともあったが、「はてなとか…わかんなかったし…本当に意味わかんなかったし…わからないままでも生きていけるし…」と、はてな使用についてはかなり消極的だった。だってなんなのかさっぱりわかんなかったし。

 

 

私は、契約しているプロバイダの運営するブログを長いこと利用していた。

当時まだ恋人だったオットと同棲することになり、私がそれまで利用していたプロバイダは使わないということになったため、自分のブログをどげんかせんといけんくなった。

いきなり全部を削除してもよかったのだが、それなりに長く続けてきたブログでたまにコメントをくれる人もいたし、前にも書いた気がするが私にとってブログはただの自分の日記なので、なによりも自分がメチャクチャに辛い時期や浮かれている時期にくだらないことをぐちゃぐちゃ考えている様は読み返すとそれなりに面白いと思い、そのまま全て削除してしまうことに抵抗があった。また読み返したいと思ったのだ。

だから私はオットに、ブログをどこかに移したいのだがプロバイダに左右されないサービスでどこかいいところはあるかと聞いた。返ってきた答えが「はてな」だった。当時まだはてなブログは一般の使用ができず、はてなダイアリーホッテントリ入りする人たちにはてなから招待が来る的なブラックカードのようなシステムになっているらしかったため、最初に使えるのははてなダイアリーだと言われた。

 

はてな」と聞いて「あー、あのワケわかんないところか」と思った私は「はてな、見たことあるんだけどなんかわかんなかった。あれはなんなんだ。そもそもはてなってなんだよ」とオットに言った。

ポータルサイトもあるよ。ブログとかダイアリーのサービスはそんなによくわかんないけど、はてなブックマークっていうソーシャルブックマークが便利なんだよ」

ソーシャルブックマークってなんだよ」

「別のデバイスからでも自分でつけたブックマークが見られて便利なサービスだよ」

「なにそれすごい」

 

斯くして、私ははてなを使い始めた。

旧ブログのインポートはスムーズにできたが、画像は来なかった。でも私のブログでは画像なんてただのおまけだったので特に問題はない。

 

実際はてなダイアリーに移行してみると、ダイアリーよりもはてブが面白くて「なるほど情報強者の人たちはこうして情報を獲得するのだなあ」と、情報といえばgoogleのニュースとTwitter2ちゃんねるくらいでしか収集のできなかった情報弱者は感動したのだった。沢山ブックマークをつけられたエントリが上がってくるというのは、雑多な情報を分別する上でも非常に画期的だと思った。これを何年も前から使ってる人たちが沢山いるというのが凄いなあと思った。時折「なんでこんなウソっぽいエントリがホットエントリに上がってくるんだろう?」と不思議に思うような内容のものもあったけれど、それ以外は概ね興味深く読んでいた。

 

ブックマークは転職のためのリクナビやらマイナビやら、役に立ちそうな記事やら他人のブログやら個人的に気に入っているサイトやらをどんどんタグ付けしていった。会社やiPhoneからも素早くアクセスできて便利だなーと思っていた。「コメント」という枠があったけれど、この「コメント」は何に使うのかわからなかった。タグの方が便利じゃんと思っていた。そもそもリクナビやらマイナビにつけたいコメントなんて何もない。そして、そんなふうに個人で楽しむブックマークを他人が見たところで何も面白いわけがないと思っていたので、ブックマークは非公開にしていた。「ブックマークのお気に入り」の意味もわからなかった。他人が自分のブックマークを気に入るとか気持ち悪いじゃんと思っていた。

 

 

 

そうこうしているうちに、はてなブログが誰にでも開設できるようになった。

 

ホッテントリに上がったとあるエントリを読んだときのことだ。

そこには「ブックマーク非公開ってその人のアイデンティティはどこにあるの」と書かれていた。

 

ブックマークでアイデンティティ…?

 

何を言っているのか本当にわからなかった。何かの隠語かな?とも思った。

いずれにしても、ブックマークを非公開にしている私を含めた人たちがどうやらdisられているらしい、ということだけはわかった。

 

 

ブコメ」という文字は割と頻繁に目にしていたが、ブログについたコメントを「ブコメ」と呼ぶのだなあと解釈していた。

あるとき、これまたホッテントリに上がっていたものを読むと「ブコメやコメントをありがとうございます」とあった。

 

「『ブコメ』と『コメント』」??????

ブコメ』と『コメント』って別のものなの?待って。何を言っている??

 

そこで私は初めて「ブコメ」をググることにした。なんだよブコメって。コメントとどう違うんだよ。

 

ブコメとは - はてなキーワード

ブックマーク・コメント」のこと。 

 

ハァ?ブログじゃなくブックマークだぁああ?ブックマークコメントってなんだよ!聞いたことねえよ!

 

( ゚д゚)ハッ!

ああああああなんかブックマークつけるときに「コメント」って枠あったわ!あれ?あれのことなの?待って、そのコメントってどこで見るの?え?これ?ブックマーク数のところ押したらいい?

 

うわーなんかいっぱいでてきたーーーーーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

 

(↑この一連の混乱を伴った行動はすべて一人で行っています)

 

 

 

そこで私は知ったのだった、「なんでこんなのがホッテントリに、と思うようなおかしなエントリ」略して「なぜエントリ」にブックマークが沢山ついていた理由を。

あれは批判だったんだ。批判のコメントをつけるためにみんなブックマークしてるんだ。disなんだ。なるほど。

 

 

はてなブログを誰でも開設できるようになってからも私ははてダでブログを書いていたけれど、この「ブコメの謎」が解けるのと時を同じくして「はてなブログのほうはアクセス解析がタダでできるらしい」ということがわかったため、はてなブログ(ここ)を開設してみることにした。

はてダでは結構恥ずかしいことを書いていたりもしたため(というか恥ずかしいのは主にはてダに移行するもっと前のものなんだが)、棲み分けをしっかりするつもりではてなのアカウントを新たに取った(紐付けはされているはずだけれど外からは見えないっぽいね)。結果、書いているうちに同じような感じのブログになってしまい、向こうは長いこと放置している。以前のブログもたまに読むと面白かったりもするのだけれど、たまにしか読みに行かないのでもう削除してもいいのかもしれないと思っている。

 

ブコメは色んな意見が読めて面白いうえ、自分の意見をちょっとだけ言いたいとき非常に便利だ。でも、暴論を振りかざしている人を見かけるとイラッとしたり、「おいどんいいこと言ったった」と思ったときに☆の一つもつかないと「おお…私と意見を同じくする人はいなかったか…」と少し凹んだりもする。

 

ここを読んでくれている賢明なみなさんはお気付きだろうけれど、私は話が長い。だから、ブコメ100文字じゃ足りないのだ。Twitterでさえも「140文字短いわー」と何連もpostしたりするのに、100文字で何が言えるよ?と思う反面、ブコメがもっと長文OKになったら

 

鬱陶しいよね、凄く

 

とも思う。

だから、ブコメはきっと100文字でいいのだと思う。

ホッテントリを読んで何かを思って意見しようと思ってブコメ開いて、でも100文字にまとまらなくて諦める。きっと書けても書けなくても忘れていくエントリも沢山あるだろうが、忘れずに気になることがあるのならブログにでも増田にでも好きなだけ書けばいいじゃんと思うんだ。

 

 

みんなブコメって何の抵抗もなくすんなり使い始められたんだろうか。

私みたく( ゚д゚)ハッ!ってなった人っていないんだろうか。

ていうかブコメすんなり使い始めた人凄い。マジリスペクト。