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アンサーソン

おひとついかが

ルンバさん

はてブのトップにこんなものが挙がっていた。

 

「家事」は、レベルを上げて物理で殴れ

 

増田なのだが、合理的な話のうえオタク文化やゲームに大して詳しくない私でも本当にわかりやすくて言い回しも面白くて、個人的には良記事だと思った。

これもしかしてトラバにリンクされちゃうんだろうか。だとしたら後でリンク外すかもしれない。(内容とリンクしない話しかしてないし)

 

 

それに関連して、というかあまり関連してないんだが、うちのルンバの話を書こうと思っていたタイミングでルンバが注目されるようなこのエントリが挙がっていたのでその話。

以前から仄かに疑問に思っていたのだが「はてブに『あがる』」の『あがる』は『(そういった内容のエントリが)挙がる』の『あがる』なのか、それとも『(ホッテントリの順位が)上がる』の『あがる』なのか、どちらの漢字を充てるのが正しいのだろう。私は基本的には前者のつもりで打っているので『挙がる』を使用しているが、もしかしてこれは前提の「あがる」の概念が端から間違っていて後者が正しい可能性もあるよなあと打つ度に思っている。みんな一体どういう区別をしているんだろう?

 

 

我が家にルンバさんがやってきたのは私とオットが入籍したときだ。オットの会社の同じプロジェクトのみなさんが結婚祝いでくれた。

私は片付けられないほうの人間なので、正直ルンバが来たところで我が家では使えないよなあと思っていて(物を床に置いたりするから)、プロジェクトリーダーがFacebookを通じて私に「ルンバはお持ちですか?」と質問をしてきたとき「ないです!」と返信したものの「いやそんな高い物貰うのには抵抗があるしそもそも我が家ではあまり使い出がないよ」と失礼なことを思い、その旨をオットに話した。するとオットが「HD(ハードディスク)が欲しい」と宣ったので、「オット(仮名)がHDが欲しいと言っていました!」とメッセージを送ると「すみません、もうルンバ送っちゃいました!」と返信が来、そのまま我が家にルンバが来る運びとなった。IT系の人はすぐAmazonで注文しちゃうんだもんな…。

一応このやりとりの後で「スミマセン、ルンバ超嬉しいです!余計なこと言ってごめんなさい!」とフォローのメッセージを送ったが、相手が考えて贈ってくれようとしているプレゼントではないものが欲しいとメッセージ送っちゃうとか物凄く失礼なことしてるよな私…。そのプロジェクトリーダーも会社辞めちゃったし、オットも転職しちゃったからもう拘泥してどうなるところではないけれど。

 

ルンバが我が家にやってきて喜んでいたのはオットのほうだった。HD欲しいとか言ってた癖に。私は「ああ…ルンバが来てしまった…。ウチじゃ使えないのに…」という勿体ない感と申し訳ない感がないまぜになって少なからず凹んでいたのに、オットは喜んだ。HD欲しいとか言ってた癖に。

嬉々としてルンバを開梱し、裏をひっくり返して見、説明書を読み、電源に繋ぎ、ピロポンいうのにわあわあ言い、起動させてわあわあ言っていた。HD欲しいとか言ってた癖に。余談だがこのとき欲しいと言っていたHDは未だ購入されていないので、実は特に欲しくなかったのだと思われる。じゃあ言うなよ。

 

ルンバのCMを見たりサイトを見たりしたことのある方はご存知かと思うが、「ラグなどの薄い障害物は上に乗り上げて掃除をします!」だったか「ラグ的なものは避けます」的なことが謳われている。しかし実際のルンバさんはラグをベローリとめくりあげそのまま引っ張って走って行き、更にまたその場へ戻ってきたときにそのラグの滑り止めマットをグチャアと隅に寄せたりするので油断ならない。そうでないときは滑り止めマットに引っかかってウンウン唸っていることもあったりして、私に「コイツ、片付いていても思った以上に使えない…!」という感想を抱かせた。ちなみにラグは滑り止めマット程度ではなく、両面テープなんかでしっかり貼り付けるのがいいらしい。知人はラグ類は片付けてルンバをかけると言っていた。テーブルとかソファ載ってるのにめんどくせえよ。

そうして使ったり使わなかったりしつつルンバと生活していたのだが(どのくらいの頻度で使用していたかは貰って3年経つ今でもバッテリー交換を一度もしていないという事実から察していただければ。ルンバは本来バッテリーの消耗が結構激しいらしい←あまり使っていないため実感がない)、今回引っ越しをするにあたり、オットが言った。

 

「荷物搬出後はルンバさんに任せようかなー」

 

ん?今なんと?ルンバさんと呼んだか?ルンバさんと呼んだよね?

なんでこの人ルンバのことをルンバさんと呼んでいるのだろう、と考えて思い出したことがひとつあった。

 

ルンバが我が家に来て早々の話である。

様々な状況下で試運転を繰り返していた我々は、とある光景を目にした。ソファの下で出口がしっかりあるのに、出られない隙間から出ようとしてウンウン唸るルンバである。前面は大きく開かれているのにそちらには見向きもせず、障害物(棚)があって出られないほうの隙間から延々出ようと試みている。引っかかっては方向転換し、掃除をしてはまたそこに戻る。かれこれ5分以上出てきていない。なぜそこに拘る?もういい加減きれいだろソファの下。

 

このとき私の中でルンバは50代で会社が倒産(またはリストラの憂き目に遭い)、清掃会社にアルバイトとして雇われたおじさんになった。

ルンバおじさんは暫く職探しの毎日だったがようやく清掃会社のアルバイトに採用された。パート歴の長いおばちゃんがルンバおじさんの教育係だ。基本的なことをおばちゃんに教わり「じゃあルンバさんはソファの下をお願いね」と他の持ち場に行ってしまった。ルンバおじさんはよし頑張ってソファの下をきれいにするぞ!と隅々まできれいにすべく丁寧な仕事を心掛けて頑張った。

暫くして他の持ち場を掃除して戻って来たおばちゃんが、未だソファの下でゴソゴソやっているルンバおじさんに呆れて声をかけた。

「ちょっとルンバさん、もうそこいいから!」

 

そういうストーリーが私の中で生まれ、私はその話を当時オットに聞かせた。おばちゃんは私である(なぜならソファの下でウンウン唸るルンバを「ちょっとあんたそこはもういいから」と引っ張り出したのは私だから)。

オットがルンバを「ルンバさん呼び」するのはおそらくこのことからだろうと思う。一方私はそのルンバさんの空回りストーリーを半ば忘れかけていたため、オットのルンバさん呼びに驚き、そしてこの空回りストーリーを思い出したのだった。

 

 

一般的に「仕事できない人」って割といるじゃない?私も派遣をやっていたとき色んな会社に行ったけれど、小さな会社でも、はたまたどんなに大きな会社でも「ダメ社員」みたいな人っているんだよね。そんでこのダメ社員って烙印を押されている人にも種類があって、単に要領悪いタイプとやる気なくてちゃんと仕事をしていないタイプがいる。要領のいい人は適度にサボりながらもそれなりに仕事をこなすから「あいつ仕事できねえ」みたいなことは言われないため、やる気がないタイプの場合でもやっぱり要領はよくないのかもとも思ったが、もしかするとやる気のなさに加えて取り繕う気もさっぱりないというパターンかもしれないのでそのへんはよくわからない。

あ、あと本人だけ「やれてる気でいる」という自覚のない一番厄介なタイプの人もいた。忘れてた。

いずれにしてもこういう人たちって自分が迷惑を被らなければ割とどうでもいいはずなのに苛つくことがあって、そういうのにいちいち苛ついていたら自分でもピリピリしてイヤだなーと思うのでできるだけ接触を避けるのが一番なのだけれど、その人による迷惑があるとそうもいかないから難しいよね。要領悪くてその自覚がある人はまだ改善の余地があるからマシで、やる気ないタイプとできていない自覚のない人が割と厄介だなーと思う。

ルンバさんは要領悪いけど自覚がある(というかおばちゃんに自覚させられた)タイプだと思う。でも改善はしないだろうから、これはこれでやっぱり厄介かもしれない。

 

 

結局、特に他にやることもないのにルンバさんに引っ越し荷物搬出後に掃除をさせるのは非効率だという話になり、普通の掃除機に活躍して貰った。ルンバさんに任せてる間、他にやることがあるならまだしも何もなかったしな。

 

新居ではルンバさんにそれなりに働いて貰う気でいて、先日ベッドとソファを新調したのだけれど(ベッドは明後日、ソファは来週来る)ちゃんとルンバさんが下を通れるデザインのものにした。それらを見に行ったときも「掃除ロボットが下を通れるように設計されています」というのを売りのひとつにしているものも結構あり、ルンバさんは各家庭でそれなりに活躍できているのだなあ、と教育係のパートのおばちゃんの気持ちになって感慨深かった。うだつの上がらないおじさんなんだけどなあ(個人のイメージです)。

我が家ではまだロクに使ってないけど。これから使うけど。月末までには段ボール全部なくすから。使える予定だから。