アンサーソン

おひとついかが

アグレッシブス

※イケメンに限る

 

という言葉があるけれど、多くの女の人は自分たちが異性の容姿に然程こだわっていないことを知っていると思う。心理学的にも「女性より男性のほうが恋愛対象の容姿にこだわる」というのはわかっていることで(ググれば山ほど出てくるので、ソースを求めている方は好きなだけググってください)、更にいうと男性は「周囲からの恋人への評価によって、相手への見方・感情が変わる」ともいわれている(ググれば山ほどry)。つまり、最初に本人が「可愛い」と思って付き合い始めても、周囲に「お前の彼女、ブスだなw」と言われたら「ブスなのかも…」と彼女の評価を下げてしまうことがあるということだ。

この前者の話には「女性の容姿の好みが男性ほど画一的ではないため、本人にとってイケメンであれば問題ないというだけの話ではないか」という意見をどこかで拝読し「なるほどそういう考え方もあるのか!」と納得した。

 

ただ、これってやっぱり「心理学的にこういう傾向にあるといえるよ」という程度のことで、なんかとってもマクロだなーと思うんだ。実際の人間関係は国や家庭の文化の違い、個人の考え方感じ方の違いもあって、「私はこうだよ」「俺はこうだよ」「あの人はこう言ってたよ」っていうミクロで形成していくものだから、「この集団はこういう傾向にある」という調査や調査結果自体は面白いけれど、それを個々の人間関係で活かすのは難しいよね。なんかうまい方法ないんだろうか。というかそういう目的の統計・調査ではないのだよね、きっと。

 

 

先日とあるイベントライヴに赴いたのだけれど、そのイベントに出ていたとあるバンドのヴォーカルの人が煽りで言っていたことについて考えている。

 

「いいかお前ら、折角だからいいこと教えてやる。これからに役立てろ。バンドマンが好きなのはな、凄く可愛い子かノリのいいブスだ!

中途半端な顔でノリも大してよくないヤツはメチャクチャ嫌われる!お前らブスなんだから乗れ!」

 

ライヴだからそりゃあ自分らの演奏に乗せてナンボだし、ある種サービスMCみたいな部分もあるのはわかっているのだけれど、これあながち嘘でもないんじゃないかなと思ったんだ。

 

もともとの造形は整っているけれど、いつもブスくれている人ってたまにいるでしょ。一方で、造形的に美しいとか整ってはいないのだけれど(平たくいえばブサイク)、いつもニコニコして愛嬌のある人っているでしょ。そういう人たちが同じ会社や同じクラスにいると、ニコニコしたブスのほうが好かれていたりする(ブスくれた美人も特別性格が悪いというようなことがなければ嫌われているわけでもなかったりするのだけれど、その話を持ち出すと話が逸れるので割愛する)。

「ニコニコしたブス」は、上記ヴォーカルの言葉を借りたら=「ノリのいいブス」なのかなあと思ったんだ。

ほら、アグレッシブなブスって普通に彼氏いたりするじゃない。別れてもすぐに次が見つかってたりするじゃない。

勿論人それぞれで好みの違いがあるから、「俺はどんなに愛嬌があろうがアグレッシブだろうが、ブスくれた美人のほうがいい」っていう人も大勢いるのだろうというのはわかっているのだけれど、冒頭で述べたように考え方には個人差があるから「アグレッシブなブス(以下アグレッシブス)と付き合ってみたら面白いかも」と思う人は結構いるのかもしれないと思ったんだ。

 

私はブスくれたブサイクだからもっとも他人に受け入れられづらいカテゴリの人間ではあるのだけれど、一旦調子に乗り始めるといつまでも調子に乗っているような人間だ。オットと知り合った当初かなり機嫌良く毎日を過ごしていたため(=調子に乗っていたため)オットをデートに誘ったのは私からだった。

それまではどちらかというと誘いを待つほうだったので、そのときのことを思い返すと「なるほどアグレッシブスの彼氏が絶えないのはこういった感じなのか」と、アグレッシブスの気持ちを少しだけ感じることができる(ような気がする)。

尤もその後、私はそのままオットと結婚して既婚者になってしまい「よしこの勢いでアグレッシブスとしてデビューしよう」というわけにはいかないため、万一離婚するときが来たらこのアグレッシブスの感じを思い出して次の春に向けて頑張ろうと思う。イヤ別に離婚危機に陥ったりしてはいないけれども。

 

前述したとおり人によることはわかっているけれど、少なくともオットに関してはこういった「アグレッシブス」からのアプローチが有効だったということだ。有効でない人もいることは理解したうえで、彼氏の欲しい人はアグレッシブスへの道を考えてみてもいいかもしれない。

私の好きな作家に離婚後再婚している宮木あや子という人がいる。彼女が雑誌のインタビューで「彼氏が切れたことはないが告白されたことがない。いつも自分からアプローチしていたし、今の旦那には自分からプロポーズした」と言っていた。振られてダメージを受けるくらい好きになってしまう前の「好きかも」の段階で告白してしまえば「そうか無理か」と諦めてすぐ切り替えて次に行くことができる、という主旨のことも言っておられてなるほどと思った。

一応断っておくと、宮木あや子はブスではない。むしろ整っている側の人間だ。でもアグレッシブスの考え方はこんな感じなんじゃないかなあと思ったし、想いが募る前にさっさと次のステップへ進むための行動を起こすという発想は私にはなかったので、目から鱗が落ちる思いだった。

付き合ってから「違ったな」と思ったら別れればいい。

 

これ、男性にもたぶん応用が効くと思う。冒頭のように、女性のほうが男性よりも容姿にはこだわらない傾向がある。つまり「※」ではなく、自覚あるブサイクだったとしてももしかするとチャンスがあるかもしれないということだ。

ちなみに私は「生理的に受け付けないタイプでなければブサイクも好き」だ。私の好みはどうでもいいですかそうですか。

容姿に関しては飽くまでも「傾向」なので、何度も言っているとおり個人差があるから、お目当ての相手にその手法が通用するとは限らないんで「あ、これ無理だ」と思ったら潔く諦めることも重要だろう。そのために想いが募っていない早い時点で行動を起こすのは有用な気がする。

 

 

なんだか昨日からアドバイス厨のようになっていて、自分でも「うぜーな私…」と思っているのだけれど(しかも昨日のエントリはまとまりもとりとめもなくてただただ脳みその中身をだらだら垂れ流したみたいな内容だったし)「アグレッシブス」と打つのは面白いのでよしとする。

あとね、やっぱりアグレッシブスって大抵元気だから、一緒にいる相手も一緒に元気になって楽しくなって付き合っちゃうのもかもよとも少し思ったよ。

無理にポジティブになる必要はないけれど、やっぱり日々できるだけ楽しいことを考えながら生活したいなと思う。